■ワンポイント・エッセイ
講師に求められる仮説力と質問力(その2) 占部 正尚
講師としての力量を高めるための「仮説力」の続きです。
(3)顧客から「分かりやすく講義してください」
とき、
まずは顧客の意向を確認し、その注文の目的や背景を把握すべきで
す。もし確認するタイミングがなければ、なおさら「仮説」
必要があります。
おそらく過去において、テキストに沿った型通りの説明だけで終わ
る研修を受け、受講生から“具体性に欠ける”
た、という類の経験があるのでしょう。
こうしたケースでは、例えば顧客企業の「商品開発における課題」
「営業担当者の成約率向上」といった実例を題材にして、
メージしやすく、
ます。
このように、顧客や受講生からの質問や注文を額面通りに受け取る
のではなく、仮説を立てながら「
を引き出すことで、講義内容はより具体性をもって深まるのです。
さて、的確に仮説を立てるためには、多面的・俯瞰的・本質的とい
う3つの切り口で考えることが大切であり、
について解説します。
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