ワークショップをやってみよう(4)

水江 泰資(みずえ ひろよし)

こんにちは! 毎週水曜日を担当する水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
本エッセイでは、少人数の打合せや会議運営で役立つファシリテーション・スキルを紹介しています。
今月からはファシリテーションの応用として、新シリーズ「ワークショップをやってみよう」を連載しています。
社会人教育で活用したい「ワークショップ」について、その主流である「研修」と比較しながら、特徴をつかんでいきましょう。
前回は成立過程の違いを挙げました。今回はプログラムについてです。一般的な構成を説明します。
研修では、冒頭に講師を紹介し学習のねらいや効果について説明します。それに続けて学習を行い、最後は質疑応答するという3部構成です。
学習において、ある主題やテーマのひとかたまりを「単元」と呼びます。単元は、受講対象者が習得すべき知識や技能をそのまま名称としてプログラムに記載します。例えば、新入研修では「名刺交換の仕方」「電話の受け方、かけ方」「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」などのように、何を学ぶのかが一目でわかるようになっています。
ひとつの単元は大体1~2時間です。開催されるテーマに関して必要な、いくつかの単元が組み合わされひとつの研修プログラムになります。開催期間は1~2時間から半日、または終日や数日間など多岐に渡りますが、基本構成は単元の学習と休憩を繰り返します。
ワークショップも、大きく3つのパート「オープニング」「セッション」「クロージング」から構成されます。
導入に当たるオープニングでは、ねらいや進め方、テーマに関する必要最低限の知識が説明されます。次いで、セッションと呼ばれる活動の主体となる時間が割り当てられます。セッションは概ね複数準備されます。最後に、クロージングという、成果を確認したり、活動全体をふりかえったりする時間があります。
次回は各パートの特徴を詳しく説明します。

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この記事を書いた人

研修講師、国際認定ファシリテーター

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