みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
今回のテーマも「説明」です。前回は、理由を述べる点から考えました。今回は「内容」そのものを伝えるときのポイントに絞ります。前回と同じ状況の例から考えましょう。電化製品の量販店で、はじめてPCカメラを探している顧客と売場担当者のやり取りです。
担当者「今、このカメラがお勧めです」
顧客 「これはどんなカメラなんですか?」
事例A
担当者「この価格帯の中で、高性能なカメラです。4K対応でオートフォーカス800万画素、そしてデュアルマイクが内蔵なのでこれだけで通信できます。自動調光補正なので画面の調整も簡単です」
顧客「そうですか・・」
事例B
担当者「この価格帯の中で、性能が良いカメラです。相手の表情もはっきりとわかります。マイクも内蔵なのでこれだけで通信できます。明るさも自動設定なので簡単です」
顧客「そうですか!」
事例Aでは、顧客は専門的な説明に戸惑っていますが、事例Bでは、平易な言葉なので理解できたようです。ここでは顧客がはじめてPCカメラを探しているため、初心者にわかりやすい説明が求められます。相手がPCについて詳しければ事例Aの対応で問題はないでしょう。
別の事例をみましょう。例えば、最近の通信技術がよくわからない高齢の人に「メタバースって何なの?」と聞かれた時に返答としてどちらが適しているでしょうか。
A「それは、バーチャル空間のことで、インターネット上に作られる3次元の世界です」
B「それは、インターネット上の空間で、本物そっくりの街があり物を買ったり、ゲームができたり、いろんな活動ができる世界です」
それはBです。相手に合わせて言葉を選んでいるからです。コミュニケーションはいつも相手がいます。どんな言葉なら内容を聞き手に伝えられるかを考えましょう。それが習慣になれば説明上手になり、知性的な人だと思われます。
では、またお会いしましょう。
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