「ビジネスで役立つプレゼンテーションのエッセンス!」(05)

 みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
今回も話し方の前に押さえたい点を紹介します。第5回は「メッセージを文字にしてみる」ことです。
プレゼンは、ある程度の限られた時間の中で、相手にメッセージを伝えないといけません。それだけに、余計な言葉のない、筋道が通ったものにしたいですね。そこで簡単でいいので書き出して準備しましょう。例を示します。
 NG例
営業「ええと、私どもがぜひおすすめしたい点は、工数が少なくなっていまして、事務所での組み立て作業が簡単になって、それに加えて、価格も落とすことができまして、これは工数が減ったからなんですけど。」
顧客「?」
 その場での思いつきで話すと、このように内容が散漫なものになってしまいます。この担当者の気持ちになって、話したいことをメモにしてみましょう。
「ポイント:工数が少ない/組み立てが簡単/価格を落とせた←工数が減ったから」
 このメモから、顧客に一番アピールしたいことは何かを考えると、それは価格です。「価格が落とせた、それは工数が減ったから」この点をまず伝え、組み立てが簡単というポイントは、補足的に述
べることにします。
 OK例
営業「今回のポイントは、価格を落とせたことです。それは、工数が少なくできたからです。それに加えて、事務所での組み立て作業も簡単になりました。」
顧客「!」
 このように、ほんの少し書いて準備をするだけで、発言が論理的に、分かりやすくなりました。力強さも感じられ、説得力も増したようで
す。
 朝礼スピーチのような場合でも、内容を書き出してチェックしてみましょう。頭の中で考えるだけではなく、文字にしてみるとより客観的に、表現が適切か、論理が通っているかなどを確認できます。思い
付きで話すよりももっと聴き手を惹きつけることができるでしょう。
 では、またお会いしましょう。

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この記事を書いた人

研修講師、ファシリテーター、ビジネス作家

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