「営業でつかんだコミュニケーションのツボやコツ!」(33)

 みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
 今回も、幅広くコミュニケーションの現場で見つけた、日々の活動で使えるツボやコツを紹介します。そこで、今日のコツは
「使い慣れた言葉を封印する」ことです。
 私たちは意識しないで使い慣れた言葉を繰り返しているかもしれません。例えば、「すみません」「どうも」など、ちょっとした場面で、言ってしまいがちでしょう。単純な言葉の繰り返しは、人を軽薄に見せてしまいます。
 次の例を見てみましょう。先輩は自分が担当する展示会の仕事を、今後のために後輩に知ってもらおうとしています。
・・・
 先輩「展示会のこの資料は参考になりますよ」
 後輩「すみません。読みます」
 先輩「明日その展示会に行くけど、一緒に行きますか」
 後輩「すみません、明日は別件があって・・」
 先輩「わかりました。来週展示会の担当者と打ち合わせをするけど参加しますか?」
 後輩「すいませんが、お願いします」
・・・
 後輩は「すみません」を連発していますが、意味が違っているのに言葉が同じで混乱しそうです。次の例はどうでしょうか。
・・・
 先輩「展示会のこの資料は参考になりますよ」
 後輩「ありがとうございます。読みます」
 先輩「明日その展示会に行くけど、一緒に行きますか」
 後輩「申し訳ないですが、明日は別件があって・・・」
 先輩「わかりました。来週展示会の担当者と打ち合わせをするけど参加しますか?」
 後輩「本当ですか。お願いします」
・・・
 こちらは「すみません」を使わないで、後輩は適切に言葉を使っている印象を与えます。
 日常生活やビジネスの場面でも、久しぶりに会った人に、「どうも、どうも」というよりも、「こんにちは、お元気でしたか?」という挨拶のほうが良い印象を与えるでしょう。使い慣れた言葉を封印してこそ、表現力はつきます。それができると、知的な社会人として一目置かれる存在に近づいていきます。
 では、またお会いしましょう。

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この記事を書いた人

研修講師、ファシリテーター、ビジネス作家

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