「即興スピーチを学んで即答力をつけよう!」(7)

 みなさん、こんにちは。第2と第4金曜日担当の大嶋友秀です。
 今回も引き続き、「即答力」をつけるためのアウトプットする方法を紹介します。
 あなたは、本を読もうとするとき何を意識していますか。何も考えないでなんとなく読み始めていませんか。今回はより効果的に読める方法をお知らせしましょう。

 それは、本の中の質問に注目することです。

 本といっても、ここで取り上げるのは小説や詩のような感情に訴える文芸作品ではありません。ビジネス書やツールの解説書、論文、レポートのような読者に知識や情報を伝える本を対象とします。

こうした本の著者は、執筆にあたり論理的にしっかりと構成をつくります。その基本は、問いをたててそれに答えるスタイルです。例えば、スピーチの本であれば第一章で「スピーチとは何か」という問いを示し、それについて著者の答えを記します。そして、続く章では「なぜ必要か」、「どう作るか」など視点を変えた問いを出して、それらについて詳しく論述していくのです。

 そこで、本を読むときは、まず目次を見てそこにどんな質問があるか探してみてください。必ずしも質問の形で書かれているとは限りません。例えば「スピーチの準備」という章があったら、そこには「何を準備すればいいか」という質問が隠れています。そこに注意をむければ、読むべきポイントが分かり関心も高まるでしょう。

 読書は、考えながら行うことが大切です。「この著者は何を問いたいのだろう、どう答えているのだろう」と問題意識をもって読んでみましょう。するとやがて「自分が著者ならどんな問いをたてるだろう、どう答えるだろう」との思いが生まれてきます。この「自分なりの問いと答えを持つ」ことが、考えながらの読書なのです。

 こうして読んだ本の言葉はしっかりと頭に残り、とっさに使える自分の言葉になります。つまり「即答力」が養われるのです。

ぜひ、本の中の質問に注目してみてください。
 次回も即答力をアップする新しい方法を紹介しますね。
では、またお会いしましょう。   

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この記事を書いた人

研修講師、ファシリテーター、ビジネス作家

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