講師の満足度(5)顧客にとっての満足度 その2 最終回
占部 正尚
顧客満足度を高める最終段階は、共にビジョンを語ることで
す。その組織が何を目指し、そのために何を必要としているの
かを、外部の人間でありながらも同じ目線で考えるのです。
どのような人材がビジョンの実現に向けて有効に働いてくれ
るのか、そのような人材を研修という手段でどのように育てて
いくのかを、経営者や教育担当者と膝を詰めて話す機会を作り
出すことが大切です。
時には先方にとって耳の痛い話をすることになるかも知れま
せんが、「契約を切られたくない」という保身のスタンスでは
なく、本当に先方の役に立ちたいという思いで臨みましょう。
もちろん、すべてのお客様に対して出来る訳ではありません
が、共に語り合える先をどれだけ保有できるかが、選ばれ続け
る講師になれるかどうかの分かれ目と言えます。
これまでに講師としての意識・知識・技能などについて書い
てきましたが、それらをすべて動員した上で、最後は「お客様
にとって、どれだけ価値ある存在になれるか」という思いと覚
悟で臨んでください。
さて、約4年間にわたり200回以上のメルマガを書いてき
ましたが、今回でいったん筆を置きます。
ご愛読いただき、ありがとうございました。
8月からは「占部正尚のズバリ!コミュニケーションの基礎
体力(仮称)」というタイトルで有料メルマガをお届けする予
定です。
動画での説明とリンクさせたり、読者との双方向のやり取り
をしたりと、新しい価値を生み出せるよう精進する所存であり、
得られたノウハウは雙志館の講座にもフィードバックしてまい
ります。
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