アサーティブコミュニケーションのススメ(4)

柴田登子(しばたたかこ)

こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。
 今回はアサーティブコミュニケーションの3回目「ストロークの活用」をお届けします。ストロークという言葉は水泳で水をかいたり、テニスやゴルフで球を打ったりすることを言います。アサーティブコミュニケーションでは「人とのかかわりにおける精神的な刺激」を意味し、相手の存在を認識しています。ストロークにはプラスとマイナスがあります。言葉だけでなく非言語コミュニケーションも含まれ、以下のように定義されています。
・プラスのストローク
 相手の存在を認識し、かつ肯定・尊重していることを伝えるかかわり方です。非言語でのコミュニケーションであれば笑顔や握手が含まれます。うなずく、傾聴する、話すときに聴き手の目を見るのもプラスのストロークになります。言葉で伝えるほうは挨拶をする、ほめる、励ます、相手の言うことに同意や共感を示す、などがあります。プラスのストロークを受けた人はコミュニケーションが快適だと感じ、自分が受け入れられていると認識します。ですからできるだけ積極的に活用するようにしましょう。
・マイナスのストローク
 相手の存在を認識しているものの、受け取り側がネガティブと捉えるコミュニケーションです。非言語の場合は無表情、あるいは悲しみ・怒りなど負の感情を見せる、目を合わさない、わざと背中を向けるなどが該当します。言語によるものはけなす、怒る、相手の言うことを否定し認めない、があります。避けるべきものばかりだと思われがちですが、お葬式で沈痛な面持ちをする、指導のときに叱責するなど必要な場合もあります。
 基本をプラスのストロークとしますが、時にはマイナスも活用します。ただし相手の存在を否定しないよう注意してください。
今この時求められるストロークは何かを意識して、伝わりやすく円滑なコミュニケーションにしましょう。

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この記事を書いた人

国家資格キャリアコンサルタント、研修講師

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