アサーティブコミュニケーションのススメ(2)

柴田登子(しばたたかこ)

こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。
 ハラスメント防止の一環として、前回からアサーティブコミュニケーションをご紹介しています。自分の言いたいことを率直に伝えながら、相手の立場や感情への配慮を同時に行うものです。
今回は3つのコミュニケーションタイプについてお伝えしていきます。誰か関わるときに自分に対して、そして相手に対してOKかNGかで、アグレッシブ、パッシブ、アサーティブに分類します。
1) アグレッシブ(自分OK、相手NG)
アグレッシブとは攻撃的なコミュニケーションです。自分の言いたいことを遠慮せず言葉を選ばずにはっきり言う=自分OKな人です。一方で他人の言いたいことは基本的に重視しない、聞かない。そして自分の意見を押し通す、=相手NGな振る舞いです。このタイプは独善的で相手が傷ついてもお構いなしなので、パワーハラスメントの加害者になりがちです。
2) パッシブ(自分NG、相手OK)
パッシブは受け身で消極的なコミュニケーションです。不満があっても自分さえ我慢すれば、と言葉を飲み込む=自分NGなタイプです。表向きは周囲とうまくやっている=相手OKなのですが、言いたいことを言えないのでストレスがたまりやすいのが特徴です。ハラスメントの被害者になりやすいので注意しましょう。
3) アサーティブ(自分OK相手OK)
自分の言いたいことを率直に、しかも誠実に伝える=自分OKなコミュニケーションです。同時に言葉を選び、相手を尊重しながら伝え、言い分も聞く=相手OKでもあります。自分も相手もそれぞれ無理をしないコミュニケーションが、人間関係を円滑にしハラスメントをなくす環境づくりに役立ちます。ですから、ぜひアサーティブになれるように意識してみましょう。
次回は具体的にどうすればアサーティブなコミュニケーションができるのかを解説します。

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この記事を書いた人

国家資格キャリアコンサルタント、研修講師

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