スピーチ・プレゼンテーションのポイント(3)

柴田登子(しばたたかこ)

  こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。

 スピーチ・プレゼンテーションを行う前に押さえておきたいポイント、今回は「何を?」をお届けします。テーマとして例えば「新人を歓迎する」「クライアントに新商品を紹介する」などが与えられていても、何を言えばよいのかいつも迷っている。そのような方々へのヒントを示します。

 話す機会で何を伝えるべきかを決めるために、まず言うべきこと=ポイントを絞り込みましょう。テーマに沿ったキーワードを思い浮かべ、できるだけたくさん書き出します。新しい職場に入った時にする「自己紹介」のスピーチを例に挙げてみましょう。「出身地」「得意・専門分野」「趣味」「将来の目標」など思い浮かんだものを次々に文字にします。しかし、書き出したものをすべて伝えるのではありません。出てきたワードをじっくり眺め、その中から聴いている人の興味を引きそうなもの、その機会にふさわしそうなものを選びます。ポイントは3つまでにしましょう。スピーチやプレゼンは聴いている人に内容をちゃんと理解し、しかも覚えておいてもらうことが大切だからです。3つ以上になると途端に記憶に残りにくくなります。

 次は選んだキーワードを具体的にイメージしやすくなるよう工夫しましょう。出身地を言うときなどは単に地名だけでなく「歴史の街、京都」「酒・米どころの新潟」と特徴を同時に伝えると印象が強くなります。京都での歴史との関わりの多さから本をよく読むようになった、新潟育ちなので何よりも和食を好むようになった、などもう一歩踏み込んだ説明を加えます。自己紹介の場合だとこれでさらに人となりをわかりやすく伝えられるでしょう。

 とは言えポイントを絞るときにはどうすればよいのでしょうか。自己紹介の場合などは特に自分の好みや想いから決めてしまいがちですが、話を聴くのがどのような人なのか、何について聴きたいと思っているのか、それらを見極めることも大切です。その方法については、次回「誰に」の項目でお伝えします。

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この記事を書いた人

国家資格キャリアコンサルタント、研修講師

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