スピーチ・プレゼンテーションのポイント(5)

柴田登子(しばたたかこ)

こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。
 スピーチ・プレゼンテーションを行う前に押さえておきたいポイント、今回は「どこで?」をお届けします。会議室や講堂、イベントホールなど、人前で話す「場所」にはさまざまなものがあります。近年ではさらに「オンラインツール」が加わりました。
それぞれの特徴に合わせて、話し方を調節しましょう。
 まず声の大きさです。会場のサイズによって聞こえやすい声の大きさはまちまちです。できれば誰かに部屋の一番後ろに立ってもらい、その部屋でちょうどよい音量はどの程度なのか本番までに確認しましょう。どこにいても「聞こえるように話す」ことは大切ですが、小さな部屋で声を張りすぎると無駄に響いて聞こえづらくなります。また、声の小さい人は可能であればマイクを用意してもらうのも手です。無理をして大きな声を出し続けると、発表時間が長いときなどに息切れしてしまいます。オンラインツールの時も音声をクリアに拾えるマイクを用意し、余計な音を拾わないか、途切れがちにならないかなどを事前に確認しておきます。
動きも話す場所に合わせて工夫しましょう。例えば何かを指さしたり、手で示したりするとき、数人だけで集まる小さな部屋では動作が小さくても目に入ります。しかし大きな会議室や大きなホールなどでは動作を大きくしてなるべく身体から手を離しましょう。遠くから見て何をしているのかわかりづらくなります。
また、その場に人が大勢いるときは、自分の胸の位置より下を指すと人の頭で手が見えなくなってしまいます。また、オンラインでの会議・イベントの時は、多少動きを加えると効果的ですが、映像の枠の中からはみ出ないように注意しましょう。そして、比較的細かい動きが目に付きやすくなるので、身体をふらふらさせたり、頭をかいたりなど不必要な動作もなるべく省くのです。
 話す場所・環境によって聞こえ方、見え方は大きく違います。これらを事前によく確認し、本番で慌てないように気をつけまし
ょう。

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この記事を書いた人

国家資格キャリアコンサルタント、研修講師

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