緊張との向き合い方(2)

柴田登子(しばたたかこ)

こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。前回から、スピーチやプレゼンテーションをするときなどの緊張と向き合い方についてお伝えしています。今回は「準備段階での心の持ち方」についてです。その決め手は「それを好機と受け止める」ことです。

「あがらない方法があれば教えてください」スピーチやプレゼンテーションの指導をしていると、よく受講生がこう尋ねてきます。ですから私も、以前はその不安から解放してあげたいと願っていました。原稿をしっかり書き込む、内容を頭の中に叩き込む、それを言い淀むことなくすらすらと言葉が口から出るようになるまで繰り返し練習する。これで安心して取り組めるはず、と伝えていました。しかしどんなに時間をかけて準備してもやはり余裕などありません。むしろたくさん練習すればするほど、失敗を恐れてさらに固くなってしまうのです。

その過程でふと「スピーチをすることになった時、みなどの段階から緊張しているんだろう」と疑問に思いました。本番始まってすぐ?話す直前?自分の番だと自覚した瞬間?前日の夜?
これまでの受講生に意見を聞いたところ、実はほとんどが準備段階から始まっていることに気づきました。それもそのはず「今度〇〇の場でご挨拶をしてくださいね」と言われた瞬間、誰もがほぼ反射的に「緊張する」と言います。それと同時に「だからうまくできないかも」という思い込みも抱えてしまっています。それでは心拍数は上がる一方でしょう。

人前で話す機会は大変なものだという考えを捨てましょう。まずポジティブに受け止めてください。みんなの前で好きに意見を言える場をもらえたと考えるのです。そして話し終わった後の晴れやかな自分の顔をイメージしましょう。これだけで随分心が軽くなるはずです。緊張しない人なんていないのです。だから決してそれを恐れないでください。このドキドキは誰にとっても当たり前なのだと受け止めれば、少しは楽になるでしょう。

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この記事を書いた人

国家資格キャリアコンサルタント、研修講師

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