現代に活かす武道歌(7)

雙志館館長 大嶋利佳(おおしまりか)

 毎週第1,3金曜日は、歴史上有名な武士や武芸者が詠んだ短歌「武道歌」を紹介しています。古くから伝わる言葉の中には、少し視点を変えて読めば、現代に生きる私たちにも役立つものがあります。
 今月は、上泉信綱(1508?~1577?)の歌を取り上げます。
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初めは我心にて迷ふものなり
吾と我心の月を曇らせて 余所の光を求めぬるかな
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 自分自身に向き合うことなく、よそのものがよく見えてそれを欲しがってしまう。誰にでも、どんな場面でもありがちなことでしょう。新しい年度の始めに、まずは自分をしっかりと見つめ直したいものです。

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この記事を書いた人

講師道錬成道場 雙志館 館長

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