現代に活かす武道歌(39)

 毎月2回、第1、3土曜日に歴史上有名な武士や武芸者が詠んだ短歌「武道歌」を紹介しています。古くから伝わる言葉の中には、少し視点を変えて読めば、現代に生きる私たちにも役立つものがあります。
 今月も、戦国時代末期に創始された一刀流に伝わる歌を取り上げます。
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 一二三四五六まではのぼれども 七八九より十におこたる
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 「おこたる」は怠けるという意味です。一から十までを数える単純な歌ですが、「半分くらいまでは頑張るけれども、それを過ぎると努力が続かなくなる」という様子が、簡明に表現されています。
誰でも、このようになってしまった経験があるでしょう。何事も、五、六の段階までは進めるものです。差がつき、勝負がつくのはその後なのです。

(8月20日(土)は夏季休刊とします。次回配信は9月3日(土)に配信します)

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この記事を書いた人

講師道錬成道場 雙志館 館長

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