こんにちは! 毎週水曜日を担当する水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
本エッセイでは、少人数の打合せや会議運営で役立つファシリテーション・スキルを紹介しています。
前回まで、オンライン会議における議題の進め方の第3段階「意見をまとめる」を説明してきました。第4回の今回は「実践につなげる」です。
意見がまとまり結論が出たら、即会議が終わり、ゴール到着ではありません。会議のゴールは実践のスタートです。結論は実行してこそ意味があります。
また、オンライン会議は、回線が閉じてしまうとフォローが難しく、対面のように「あ、ちょっと待って」と呼び止めるのは不可能です。
ですので、司会者は、結論が出たら次の3点を確実に行い、会議を閉じましょう。
1. 結論をしっかり確認する
今回の議題で何がどのように決まったのか、決まってないのかを明確にしましょう。そうしないと議論は水の泡になります。「言った、言わない」と再燃することにもなりかねません。また、決まっ
ていないことはいつ話し合うのかについても、参加者の予定を押さえましょう。
2. アクションプラン(行動計画)を立てる
行動計画の一覧表を作りましょう。項目は、いつまでに、誰が、何を、などを挙げ、業務内容と担当責任を明確にします。この際、皆で確認しながら行いましょう。本人が知らないうちに担当者に割り当てられると、後日、「え?私がやるんだったの?聞いていないよ」という行き違いがありえるからです。
3. メンバーの関係性を修復しておく
自分の意見が採用されたら気分が良いものです。反対に、採用されなかったメンバーは気持ちがくすぶっているかもしれません。無用な対立感情となって次回に持ち越したりしないようこの会議の中
で解決しておきます。「〇〇さんの意見が活発な議論のきっかけになりましたね」など労いの言葉をかけましょう。
次回はまとめとして「対面とオンラインの共通点と違い」を説明します。
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