ファシリテーションで多様性を活かす(31)~オンライン会議に良い影響を与える方法7回目『意思を端的に伝える方法』

水江 泰資(みずえ ひろよし)

 こんにちは! 
 毎週水曜日を担当します水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
 本エッセイでは、少人数の打合せや会議運営で役立つファシリテーション・スキルを紹介しています。
 今年に入ってからは『オンライン会議に良い影響を与えるにはどうすればいいか』をテーマに、具体的な方法を紹介しています。
 前回からは、方法の5つめとして『意思表示の方法』を取り上げ、意見や考えをうまく伝えるポイントを3回に分けて解説を始め、最初のポイントの「自らの存在感を示す方法」をお伝えしました。
 今回は、ふたつめとして「意思を端的に伝える方法」を解説します。
 オンラインでは、各自が別々の場所から接続し、参加しているため、一緒の空間にいる雰囲気が共有できません。
 対面の時のように、発言者の表情や態度などの身体の様子から受ける印象に左右されにくいのが特徴です。
 そのため、話し方に長けた人に関心が向きがちで、特に、ストレート(直球)に話すイメージが良い印象を与えます。回りくどい言い方は嫌われます。
 次の順番を身に付けましょう。
 対面でも通じる内容ですが、オンラインではさらに効果的です。
 1.論点を示す。発言の冒頭に、自分は何について話しているのかを説明します。
   例:先ほどの田中さんの意見に対して、私の考えを述べます。
 2.主張を述べる。要するに何が言いたいのか。何を訴えたいのかを話します。
   例:私は田中さんの意見に反対の立場です。 
 3.理由を述べる。
   例:私が田中さんの意見に反対する理由は…、…だからです。
 この順番に話せば、「何の話?」「早く結論を!」などと参加者の苛立ちや反発を招かず、きちんと意見を受け止めたい心持ちを与えます。
 次回は『意思表示』のポイントのみっつめとして「相手に確実に伝わるためのマナー」について解説します。

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この記事を書いた人

研修講師、国際認定ファシリテーター

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