ファシリテーションで多様性を活かす(27)~オンライン会議に良い影響を与える方法3回目『雑談タイムで話し合う内容』

水江 泰資(みずえ ひろよし)

 こんにちは! 
 毎週水曜日を担当します水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
 本エッセイでは、少人数の打合せや会議運営で役立つファシリテーション・スキルを紹介しています。
 今月は『オンライン会議に良い影響を与えるにはどうすればいいか』をテーマに、具体的な方法ご紹介しています。
 前回は『雑談タイムの活用』と題し導入効果や設定時間を解説しました。
 今回は『雑談タイムで話し合う内容』を解説します。
 『雑談タイム』とは、オンライン会議を進める中で、仕事に関してではなく、ごく日常的な話題でちょっとしたおしゃべりをする時間のことです。
 オンライン会議では、業務の進捗確認などのタスク処理が優先されるため、心理的に置いてきぼりになりがちなメンバーのネガティブな感情を発散・軽減させる、安心感を与えることが大切です。
ですので、雑談と言っても何でもありではなく、話題も選びましょう。
 今のように新型コロナウィルス感染拡大が続いている時期なら、家でどんなふうに過ごしているかを紹介し合う、また、ストレスが溜まっている気持ちを話し合うなどが良いでしょう。
 そして、有意義な時間にするためのルールを5つ挙げます。
 1.全員一回は発言すること。ただし、発言したくない場合はその限りではありません。
 2.他者の意見を否定しないこと。違和感のある意見であっても受け止めましょう。
 3.結論を求めないこと。発散が目的なので「結局何が言いたいの?」などと追及しない。
 4.他者のプライバシーに踏み込まないこと。ただし、本人からの開示は自由です。
 5.悪口を言う、他者の秘密を暴露するのは厳禁です。
 以上のルールを守りながら雑談タイムを活用し、より良いオンライン職場の環境維持に努めてください。
 次回は、オンライン会議に良い影響を与える方法の3つ目として『沈黙の活用』を紹介します。

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この記事を書いた人

研修講師、国際認定ファシリテーター

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