「現代に活かす武道歌」(52)

 毎月2回、第1、3土曜日に歴史上有名な武士や武芸者が詠んだ短歌「武道歌」を紹介しています。古くから伝わる言葉の中には、少し視点を変えて読めば、現代に生きる私たちにも役立つものがあります。
 今月も、江戸時代後期に創始された北辰一刀流に伝わる歌を取り上げます。
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 雪氷雨やあられとへだつれど 落つれば同じ谷川の水
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 一見、姿かたちが異なるように見えても、本質は同じだと読み取れます。また、本質を理解していれば、どのようにも応用し変化させることが可能だの解釈もできるでしょう。
 さらに想像を広げれば、人には様々な生き方があっても、結局は行きつくところはひとつなのだという人生観にも通じるものがありそうです。いずれもしても、物事の一部分だけに囚われず、大きな視野を持ちたいものです。

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この記事を書いた人

講師道錬成道場 雙志館 館長

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