みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
今回は、話し方の前に押さえたい点として最後になります。このシリーズの最初で、プレゼンを広くとらえて日常での会話まで含めたものと定義しました。第6回では、もう少し範囲を限定して、いわゆるプレゼンや朝礼のような人前で話す場合の準備について考えます。このとき、最低限、押さえたい4つのポイントがあります。
1)練習を予定表に書き込む
練習が必要だと誰もが思います。しかしついその時間を取れずに、本番に臨む場合はないでしょうか。そうならないように、はじめから練習をする日時を決め、スケジュールに書き込みましょう。いったん予定すれば、練習にスムーズに取りかかれます。
2)声に出して練習する
声が聴き手に与える影響は、意外に意識されていません。声は大きいと力強さを感じさせ、弱々しいと自信がないように伝わります。練習では、本番と同じように声を出すことが重要です。小声での練習はお勧めしません。なぜなら、本番でも声が小さくなるからです。
3)発表する場面をイメージする
プレゼンする場面を想像してください。誰に話すか、何人に話すのか、場所はどこかをイメージします。その状況を想像しないと、実際に人前に立つと途端に緊張してしまいます。事前に想像の中で経験しておけば、緊張もある程度は抑えられます。
4)リフレーミングする
リフレーミングとは、ものを見る枠組みを変える方法です。プレゼンの前に「失敗するかもしれない」という心の声が出てきた時、「私は頑張れる」と言い換えます。すると、否定的な見方が肯定的に変わります。言葉を言い換えて自分を前向きな気持ちにしましょう。
誰でも、人前で話すことに苦手意識を持っています。だからこそ、準備が必要なのです。そのために、押さえておきたいポイントを意識して実行しましょう。
では、次回から具体的な話し方についてお伝えします。またお会いしましょう。
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