みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
新しいテーマの2回目です。今日も話し方の前に意識しておきたい点を紹介します。それは「メッセージを一つに決める」ことです。
プレゼンテーション(以下、プレゼンと略)には目的があります。セールスなら商品やサービスを採用してもらう、説明であれば内容について理解してもらうことです。それでは、ここで営業パーソンが商品を勧めている場面を見てみましょう。
NG例
営業「この商品は、弊社の技術を結集しています。価格もどこよりも安価です。メディアでも紹介されています。私が営業をしてきて一番、お勧めしたいものです」
顧客「ん・・そうなんですね・・」
OK例
営業「この商品は、とにかくコストを抑えました。これまでの技術を結集して、コストダウンに力を尽くしました。値段はどこよりも納得できると自信を持っています。私が一番、お勧めしたいものです」
顧客「おお、それは嬉しい話ですね」
NG例では、メッセージがいくつもあり散漫な印象を与えます。OK例では、コスト一つに話がまとまっています。NG例、OK例とも同じ商品を扱っていますが、どんなメッセージに絞り込むかにより、顧客に与える印象は変わります。
職場で、上司から「先日の会議はどうだった?」とか聞かれたとしましょう。あなたなら、次のどちらの案が良いと思いますか。
A案
部下「最初なかなか意見が出ませんでした。ところが出始めるとさまざまで紛糾しました。最終的には一つにまとまりましたが大変でした」
上司「そうか、わかりました」
B案
部下「はい、最終的に意見がまとまりました」
上司「そうか、それはよかった」
A案では、部下のメッセージはいくつも出ていますが、B案では、結果だけをメッセージとして伝えています。重要なのは、まずメッセージを一つにすることです。あれも言いたい、これも伝えたいと思わないで絞り込む勇気が必要なのです。
では、またお会いしましょう。
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