みなさん、明けましておめでとうございます!スピーチコーチの
大嶋友秀です。
今年の干支、兎にちなんで、メルマガでぴょんぴょんとコミュニケーション力が飛躍できる1年にしていきます。私が担当するメルマガの前半は「ビジネスで役立つプレゼンテーションのエッセンス」と題して提供します。
プレゼンテーションといえば、多くの人の前でスライドを見せながら、発表をする姿を思い浮かべるのではないでしょうか。それだけでなく、会議やミーティングで自分の意見を述べるのも、仲間と相談していて何かを提案する場合もあるでしょう。プレゼンテーションとは、「複数の相手に対して特定の目的のために行うコミュニケーション行動」だと考えていきます。ここで大切なのは話し方ですが、その前に押さえておきたい点があります。
それは、今回のエッセンスの「聞き手の視点」です。例を見てみましょう。
営業担当が、顧客に新商品Aをプレゼンテーションする一コマです。
・NG例
営業「今回、お勧めしたいのは新商品Aです。これは弊社がこれまでの技術を駆使してこれから力を入れていきたいものです」
顧客「はあ、そうですか。すごいですね」
・OK例
営業「今回、お勧めしたいのは新商品Aです。これは御社が抱えている問題を解決できるものだと考えております」
顧客「おお、それなら、もっと聞かせてください」
NG例では、自分の会社のPRで独りよがりですが、OK例は、顧客視点に立っています。これは、相手の状況を考えて、その製品の持つ特徴の中から相手が喜ぶところを選んで話すことです。この視点は、他でも同じです。例えば、チームの懇親会の場所を相談した時、「私は新しい店に行きたい」と言われるよりも「新しいお店だと気分も変わり会が盛り上がる」と言われた方が受け入れやすくなるでしょう。
重要なのは「聞き手に話す」のではなく、「聞き手のために話す」ことです。では、またお会いしましょう。
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