みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
今回も、幅広くコミュニケーションの現場で見つけた、日々の活動で使えるツボやコツを紹介します。今日のツボは「話す時間に注意をする」ことです。
私は営業パーソンだった時、とても気が合うお客様がいました。その人と打ち合わせをするたびに、話ははずみ盛り上がりました。仕事を継続的に頼まれていたので、私はそのお客さんとの関係は、何の問題もなく良好だと思っていました。ある時、私は後輩を連れて訪問しました。会社に戻る途中のやりとりです。
後輩「Kさん(顧客)が、大嶋さんってちょっと喋りすぎだねえ、って言っていました」
私 「相手の言葉に耳を傾けようと思っていたけど、そんなに私の方が喋っていた?」
後輩「そう感じました」
私はハッとしました。確かに、関心のある内容には、熱くなって多弁になっていました。私が手洗いに中座した時に、Kさんが後輩にそのことを伝えていました。その言葉を聞いてはじめて、私は「話しすぎている」と気づきました。この出来事があってから、私は、顧客との打ち合わせでは、話す時間に注意をするようになりました。
誰でも、自分のことについては無自覚になりがちです。これは日常生活でも見られるでしょう。例えをあげましょう。
Aさん 「昨日のあのニュースを見た?」
Bさん 「はい、実はずっと気になっていました。本も読んだし・・(続いている)」
Aさん 「・・・(この話題を振らなければよかった)」
Bさんは、強い関心がある内容なので熱く語り始めました。勢い余って簡単に終わりそうにありません。Aさんはちょっと当惑しています。
みなさんはいかがでしょうか。普段、あなたが話すとき、時間を意識していますか。タイマーで測るのは無理としても、ある程度の見当はつくでしょう。もし相手が話した時間の半分以上を、あなたが語っているなら要注意です。では、またお会いしましょう。
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