「営業でつかんだコミュニケーションのツボやコツ!」(30)

 みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
 今回も、幅広くコミュニケーションの現場で見つけた、日々の活動で使えるツボやコツを紹介します。今日のツボは「新しい情報にアンテナを立てる」ことです。
 私は営業パーソンだった時、顧客との打ち合わせの後、訪問した会社やその人の情報で、それまで知らなかったことを引き出したかをふりかえっていました。それが相手との人間関係を深めると考えたからです。私の経験談を紹介します。
 営業「今回ぜひこの製品をご紹介したいです」
 顧客「今は問題もないし必要ないです」
 そう言われた時、私はこう話しました。
 営業「では、今後のために、製品のPRをさせてください」
 顧客「いいえ、また必要なときにお願いします」
 失敗でした。この後、私は何が悪かったのかを考えました。私はこの時、お客様について何か新しいことを知ったか、と自問しまし
た。そして、相手を全く知ろうとしていなかった自分に気づきました。もし、私がその人に関心を持っていたら以下のような展開もあ
ったでしょう。
 営業「では、一つ聞かせてください。これまで困ったことはなかったのですか?」
 顧客「そうですね、1年前に問題があって苦労しました」
 営業「その時はどう対処したのですか?」
 顧客「A社さんのサービスを利用しました」
 自分の仕事について質問ですから、お客様も語ってくれるでしょう。私は新たな情報を入手できます。また、すぐに仕事に結び付かなくても、顧客との関係性を作れます。これは、日常生活でも同じです。友達との会話の例です。
 友だち「昨日、渋谷の美術館に行ったら人が多かったです」
 あなた「私も、今日、渋谷に行ったけど人が多かった。それで本屋
に行ったら・・」
 こんな会話をしていませんか。しっかりと相手の話を聞いて、何か新しい情報がないかとアンテナを立てましょう。この場合は、どうなるかを考えてみてください。
では、またお会いしましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

研修講師、ファシリテーター、ビジネス作家

→プロフィールはこちら

目次