「営業でつかんだコミュニケーションのツボやコツ!」(29)

 みなさん、こんにちは!スピーチコーチの大嶋友秀です。
 前回からは、幅広くコミュニケーションの現場で見つけた、日々の活動で使えるツボやコツを紹介しています。今日のツボは「相手との人間関係を深めるきっかけ」を見つけることです。
 私は営業をする時、いつも顧客と次に会うきっかけを探しました。これは、相手との関係が深まってこそ、仕事の成果につながるからです。建築材料メーカーの営業パーソンだった時、顧客から現場で困ったことを聞く機会がありました。そこで私はこんな対応をしました。
営業「そういうお困りごとでしたら、よく似た事例がありました」
顧客「どう対応したんですか?」
営業「いくつかのケースがあります。では、情報をまとめて次週にお持ちしましょうか?」
顧客「それだと助かりますね」
 これならまた訪問する機会が自然に出てきます。これが成果につながりました。
 日常会話でも、相手と仲良くなりたいときは、ちょっとしたきっかけがものを言います。次の例を見てみましょう。音楽の話題になった会話です。
相手 「そんなバンドが、今、流行っているのですか?」
あなた「そうです。良かったら、私の持っているコンサートのDVDを貸しましょうか?」
相手 「はい、一度、聞いてみますよ」
ここでは、相手の話を受けて提案を伝えて相手との関わりをつくっています。他の例を考えみましょう。
相手「最近、体がだるくてね、疲れが抜けないのよ」
あなた「そうですか。YouTubeで、疲れが抜ける体操っていうものがあって、私もやっていますが効果的ですよ。アクセス情報をあとで送りましょう」
相手「お願いします。早速やりたいです」
こちらの例では、相手の問題を解決できる方法を伝えて、その人との関係を強めています。
 関係性を深めたい相手がいたら、話す機会を増やすきっかけを見つけ、自分から働きかけましょう。この積極的な姿勢がその人とのつながりを決めていくのです。では、また、お会いしましょう。

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この記事を書いた人

研修講師、ファシリテーター、ビジネス作家

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