こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。
スピーチ・プレゼンテーションの実力をつける練習会、第5回はフィードバックを練習会に取り入れよう、という提案です。なぜ誰かと一緒に練習するのか。それはフィードバックを得るためであると言っても過言ではありません。参加者同士でのコメントを求めるとよく「未熟な私にはおこがましい」という人がいますが、求められているのはアドバイスや批評ではありません。どう感じたかを述べる=フィードバックです。聞き手が意図通りに受け取れていたかを話し手に確認してもらうための、簡単で効果的な方法を以下に紹介します。
<準備>
A4の紙1枚と75×25ミリのポストイット1束を人数分配布します。
これに記入していくので、会場は机のある場所が望ましいです。
なければ参加者にバインダーなどを持参してもらいましょう。
<ルール>
スピーチをする人が前に立って話します。その間、聞き手はポストイットにコメントを書き込みます。1枚に気づいた点をひとつ、できるだけ簡潔な言葉で書きましょう。スピーチが終わってから追加で1分間の記入時間を設けます。話の長さにもよりますが、できれば4枚以上が望ましいです。
次はフィードバックタイムです。スピーチをした人はA4の紙をもってそのまま前に立ちます。聞き手は順番に記入したポストイットを1枚だけ持ってその人のところに行き、読み上げてから手渡します。受け取った人はコメントの内容が似ているものをグルーピングしながら紙に貼り付けます。これを全員の手持ちがなくなるまで繰り返します。
最後に、スピーチをした人はもらったポストイットをよく読み、フィードバックに対する感想を述べます。
この方法だとコメントがポストイットに書ける分量に限られるため、簡単にフィードバックができます。また、話し手にとってもよかったところや改善点が可視化されて理解しやすく、重複したコメントは誰もが持つ印象なのだと納得もできます。練習会の初期にぜひ取り入れてみてください。
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