毎月、歴史上有名な武士や武芸者が詠んだ短歌「武道歌」を紹介しています。2月は第一、第三土曜日にお届けします。古くから伝わる言葉の中には、少し視点を変えて読めば、現代に生きる私たちにも役立つものがあります。
今月から、戦国時代末期に創始された一刀流に伝わる歌を取り上げます。
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何ごとも運にまかせて学ばぬは 薄き氷をわたるなるべし
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平易な歌で、どのようなことにも当てはまります。感染症や災害など、さまざまな危険がある世の中に運任せで生きていては、まさに薄氷を踏むようなものでしょう。学びこそが身を守る技であると言えそうです。
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