こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。
スピーチ・プレゼンテーションの実力をつけるために練習会を開きましょう!という提案の第3回は目標設定についてお伝えします。メンバーが集まり実施日や会場など基本的な項目を決めたら、グループの目標を設定しましょう。なんとなく「上手に話せるようになりたい」だけでは、どうやってスキルを身につけようかという方向性が定まりません。また、モチベーションの維持も難しいです。末永く練習会を継続し、参加した人が「プレゼンスキルに自信があります!」と言えるようになるためにも明確な共通の目標を決めておきましょう。
ではどのような目標を掲げればよいのでしょうか。それは2つあります。
1)スピーチ・プレゼンテーションの上達によってどのような人になりたいか。
2)人前で話す力をつけたらどんなメリットや結果をつかみ取れるか。
それぞれを具体的に示しましょう。
例えば、1)の目標では職場での会であれば「わが社のインフルエンサー」、語学練習のクラスだと「多様化社会で生き残れる人」を目指す姿を定義します。
2)は職場でのプレゼンで「お客様に契約したい!と思わせる」「企画が社内でバンバン通る」、語学の会では「仕事や言語が違っても、誰にでも理解できる話ができる、そこから人脈が作れる」など得られるものを示しイメージを持ちやすくします。
こうして目標を絞っておけば、次第にメンバーが練習会で披露するスピーチ・プレゼンの扱う内容が絞られます。対象範囲が狭まれば、指導者なしでもみんなで内容のよしあしや効果的な表現を検討しやすくなります。するとお互いにフィードバックしあうだけでもかなりの成長が見込めます。
また、目標設定は会の維持にもつながります。勉強会を開くと、いずれは都合で来られなくなる人も出てきます。退会者が増え人数が減ると会そのものの存続が危ぶまれます。しかし目指す方向性が明確であれば、あとから追加でメンバーを募集しやすいのでぜひ目標は立てておきましょう。
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