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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2017年12月4日-
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■ワンポイント・エッセイ
コメント力を鍛える(その4) 占部 正尚
講師の即答力を高めるために「良い点と改善点」を考える上で
の判断基準として、前回は受講生の発言が「テーマに沿っている
かどうか」を挙げましたが、今回は「発言のレベルが高いか低い
かを見極めること」について解説します。
まず、頭の中に縦軸と横軸の図を描いてください。縦軸では受
講生の発言のレベルが高いか低いかを想定します。横軸では、受
講生の経験や期待されるレベルを想定します。この想定が瞬時に
できるかどうかで、講師への評価が決まるといって過言ではあり
ません。
もし受講生の発言のレベルが低い場合、すなわち縦軸で判断した
際に、短絡的に「改善の指摘をしよう」と乗り出すようでは、選ば
れ続ける講師にはなれません。
やはり、その受講生の横軸での判断を加える必要があります。
経験が少ない場合は、レベル(縦軸)が低いことを問題視せずに、
基本的な知識や情報を冷静に教え込むことになるでしょう。
逆に経験が豊富で期待されている場合は、なぜレベルの低い発言
をしたかを受講生と一緒に考え、原因を探る必要があります。その
上で、適切な回答例を客観的に提示することが説得力を高めます。
このように、受講生のレベルや状況に合わせた解説やアドバイス
を一瞬で分析し、提示することが信頼を高め、選ばれ続ける講師へ
の階段を昇り続けることになるのです。
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