現代に活かす武道歌(14)

 毎週第1,3金曜日は、歴史上有名な武士や武芸者が詠んだ短歌「武道歌」を紹介しています。古くから伝わる言葉の中には、少し視点を変えて読めば、現代に生きる私たちにも役立つものがあります。
今月も、柳生家の家臣、庄田喜左衛門(江戸時代前期 生没年不明)の歌を取り上げます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
兵法を書物ばかりも知る人は 習もおのがあだとなるもの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 本やネット記事を読んだだけで分かったつもりになる。誰にでもありそうなことです。それでも知らないよりは良いかもしれませんが、それが「あだ」となるとこの歌は述べています。中途半端に情報を得ていると、「自分は知っているのだから」と、油断や驕りが生まれます。「知らない」という自覚や危機感を持っていた方が、むしろ上手くいく場合もあります。自分の知識や判断力が「書物ばかり」でないかどうか、注意したいものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

講師道錬成道場 雙志館 館長

→プロフィールはこちら

目次