人前で話すメリット(2)

柴田登子(しばたたかこ)

こんにちは!第1、3月曜日を担当いたしますキャリアコンサルタントの柴田登子です。

 人前で話すメリットについてお伝えするシリーズ、まず初めに「自分の言いたいことを適切に言語化できるようになる」についてお伝えします。誰にでもできそうだと考えがちですが、案外難しいものなのです。話した後に「大事なことを言い忘れた!」「「何が言いたいの?」と言われてしまった」と悔しい想いをした経験は誰にでもあるでしょう。そうならないように人前で話す機会を定期的に持ち、そのための準備をしっかり行いましょう。繰り返しそれらを行っていれば、次第に自分の言いたいことを適切に言語化できるようになります。

そもそも頭の中にある記憶や想いは感覚の延長であるため、論理的に整理されていません。例えば、仕事上のトラブルを上司に報告するとします。いつ、誰と何をしていて、どんなことがきっかけでトラブルに発展したか、即座に漏れなく話せるでしょうか?余程慣れていない限り、たいてい何かが抜け落ちてしまいます。これらを過不足なく盛り込むにためには原稿を書いてみましょう。そして誰かの前でそれを読んでみるのです。

まず、自分が伝えたいことを、5W1Hに気を付けながら文字に起こします。文字にすると情報が目に見えるので、余分な言葉や自分の意図と違う部分に気づきます。納得がいくまで何度も書き直しましょう。次にできたものを誰かの前で音読すると、書いただけではわからない言葉選びの不自然さが自覚できます。最後に、聞いてくれた人が内容や伝えたいメッセージを理解できたかを確認し、感想やアドバイスをもらえたらそれに沿って修正してみましょう。

書いた原稿を「読み返す=視覚」と「声に出してみる=聴覚」の2つの感覚でチェックし、さらに客観的評価を加えれば、頭の中に漠然と存在していたものが言語化できているはずです。そのことで報告・連絡・相談が円滑に行えるだけではなく、人間関係やビジネスに多くのメリットがもたらされるようになるでしょう。

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この記事を書いた人

国家資格キャリアコンサルタント、研修講師

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