講師のワークライフバランス(1)占部正尚

■ワンポイント・エッセイ
      講師のワークライフバランス(1)   占部 正尚

 世間では「働き方改革」なる言葉が頻繁に叫ばれ、講師の中には
改革の仕方を講義・指導する立場の人も多いことでしょう。では、
講師の働き方は「昔と比べて改革されているのか?」と考えると、
なかなか首を縦に振りにくいのが現状です。
 バブル経済の頃、すなわち1990年前後に「24時間戦えます
か?」というセリフでお馴染みのエナジードリンクのCMが人気を
博し、ビジネスパーソンは「たくさん働くことが美徳」と思い込み
粉骨砕身、働き続けました。
 その先端にいたのが、コンサルタントや研修講師と呼ばれる立場
の人間であり、まるで手本を示すかのように残業時間が月間200
時間を超えることを、さも誇りであるかのように語ったものでした
 さて、それから30年が経過し、科学技術は飛躍的に進歩し、携
帯電話やインターネットなどが目覚ましく普及したにもかかわらず
ビジネスパーソンの働き方は、効率化するどころか激しさを増して
いるのが現実です。
 このような時こそ、ビジネスパーソンに物事を教える立場の講師・
コンサルタントが先陣を切って、働き方を改革していく意義を考え
るべきなのではないかと感じます。
 いままで「飛行機や新幹線の中で報告書を作成する」とか「研修
終了後、1時間以内に報告メールを送る」など、猛烈な働き方をア
ピールしてきたことと、一見矛盾しているように思えるかも知れま
せんが、その真意を含めて次回より詳述します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次