■ワンポイント・エッセイ
文章を書き続けるコツ(2)構成のパターンを持つ その1
占部 正尚
コラムやブログを書き続けたり、文章量の多い企画書やプレゼ
ンテーション資料などを作成する人から「どうしたら説得力のあ
る文書を上手く書けますか?」という質問をよく受けます。
私の共通の答えは、「一から十まで全て自分で考えるのは大変
です。ある程度、説得力のある伝達法を取り入れたパターンを作
りましょう」というものです。
賛否両論あると思いますが、自分の考えのみで一貫して書き続
けるスキルに至っていない人は、基本的なパターン(型)を身に
付けることをお勧めします。
たしかに、パターンに縛られ過ぎると自由な発想が生まれにく
いというデメリットもありますが、パターンに沿って情報整理を
することで、短時間で抜け漏れのない説得力のある文章を組み立
てることが可能になるという、何ものにも代えがたいメリットが
あります。
さて、構成のパターン(型)を大きく2種類に分けると、まず、
1)情報伝達型の「テーマ+結論+本題+整理」のように、“正
確に・早く・簡潔に”、情報を論理的に伝えるパターンがありま
す。
また、2)感性への訴求型の「起・承・転・結」のように、
“面白い、笑った、泣いた、感動した”と、相手の感性に訴える
パターンもよく使われます。
次回より、構成のパターンに応じた書き分け方について解説し
ます。
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