講師のリスクマネジメント(8)占部正尚

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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2020年4月14日-

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■ワンポイント・エッセイ
講師のリスクマネジメント(8)アイテムの増加 その1
占部 正尚

 これまで、講師に襲いかかる様々なリスクに対して、執筆業な
ど講師業の周辺分野で収入を確保したり、複数のエージェントや
紹介者を確保するといった対処の方向性を提示してきました。
 これでリスクを減らすことはできますが、十分かというと、決
して安心することはできません。なぜなら、リスクとは次から次
に湧いて出てくるものだからです。
 その源になるのは、まさに人間の“性(さが)”なのです。講
義内容を雑誌のコラムに連載できたとしても、いずれは同じよう
なネタが重なり、いつかは飽きられ最終回を迎えるというリスク
があります。
 どんなに顧客や関係者と信頼関係が深まっても、同じ内容の講
義を10年繰り返せば、どんなに個性豊かで話し方が上手い講師で
も見切りを付けられるというリスクもあります。
 さて、天変地異や伝染病の蔓延といったリスクは、数年に一度
の発生という“断続的”または“突発的”であるのに対し、人間
実は最も恐ろしいものなのです。
 重ねて言えば、顧客から「この講師はそろそろ飽きてきた」と
思われてしまったタイミングで、もし天変地異などが発生して講
師業界が打撃を受けた場合、混乱が収束しても登壇の機会は復活
せず、最悪の事態を迎えることになります。
 そこで次回より、こうした“性”に起因するリスクへの対応に
ついて考えていきます。

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