信用と信頼をつくる(4)占部正尚

■ワンポイント・エッセイ

     信用と信頼をつくる(4)  占部 正尚 




 選ばれ続ける講師は、自身の専門分野に関連したエピソードを


保有し、これを講義の中で披露することで受講生や担当者からの


「信用」を得ています。


 前回解説したビジョンは未来形であり、理念や信念を表現して


います。これに対して、エピソードは過去形または現在形であり、


言い方を変えれば“興味深い実績”です。


 例えば、マーケティングが専門の講師の場合、市場調査の手法


や販促企画の立て方を詳しく解説できる人は世の中に大勢います。


しかし、「一日に電話を100件かけて、
消費者の生の声を聞いて分

析した」「自身が提案した販促企画が基となって、顧客企業の売


上が伸びた」といったエピソードを持つ講師は少数であり、当然


受講生や担当者は後者を「信用」します。


 モチベーションが専門の場合、単に明るく元気のいい講師より、


「自身のモチベーションを高めてダイエットに取り組み、
10kg減

量に成功した」というエピソードを持っている方が説得力で勝り


ます。


 まずは、自分の経験や実績をエピソードという形で表現できな


いかを探ってください。経験が浅くてエピソードが思い浮かばな


い場合は、「現在、こんなことに取り組んでいます」という話が


できるよう、専門分野に結びつく行動を起こしてください。




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