講師の5W1H(12)占部正尚

■ワンポイント・エッセイ 講師の5W1H 第12回(最終回)

       HOW(どのように)その2     占部 正尚




 講師が「HOW(どのように)講義するのか」を考える目的とは


何でしょうか。もちろん、自分の講義スタイルを確立し、選ばれ続


ける講師になるためですが、それはあくまでも第二目的です。


 第一目的は、第1回「WHO(だれ)が主役か?」でも書いたよ


うに、主役である受講生が講義内容を理解し、確実にスキルアップ


するためです。


 その第一目的を果たすためのキーワードは2つあります。


 1つ目は「双方向」であり、さまざまな手法が考えられます。


 例えば、「質問をして相手に考えさせ、答えさせる」、「テキスト


内の重要な記載は空欄にしておき、考えながら記入させる」
といった

ように、受講生に考えさせながら、
ポイントを講師が教えて気づかせ

るというスタンスが有効です。


 2つ目は「分かりやすさ」です。口頭の説明だけではなく、資料や


スライドで視覚的にポイントを訴えたり、
記載内容も文字だけではな

く図やグラフ、イラストなどを盛り込んで、
より理解が進むような工

夫が大切です。


 当たり前すぎて、気が抜けた人もいることでしょう。しかし、世の


中は“日進月歩”であり、視覚化・
聴覚化の技術はここ10年ほどで

驚くほど進んでいます。


 選ばれ続ける講師になるために、あくまでも受講生の理解を促進す


るという目的を意識しながら、講義の仕方に新しい技術を加え、
自分

のスタイルを確立してください。




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