━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2018年3月26日-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ワンポイント・エッセイ 講師の5W1H
第10回:WHERE(どこで)その2 占部 正尚
登壇するとき、「WHERE(どこで)講義するのか」について
深く考えていますか?
ある講師は、大手飲料メーカーの社員研修に登壇した際、不用意
にライバル企業製の缶コーヒーを会場に持ち込み、それを見た研修
担当者から不評を買って出入り禁止を喰らいました。
また別の講師は、A社の社員研修の場で、悪いケースとして業種
の異なるB社の失敗例を話したところ、
その後は講師として呼ばれなくなりました。
後にB社はA社の資本傘下にあり、たとえ社名を伏せてもA社の
社員であれば察しが付くということが判りました。
このような事例を聞いて、「講師として、まだまだ浅いな」と笑
うことができますか?
実は、両講師ともキャリアは10年以上のベテランで、登壇回数
も年間50回を超えます。専門分野の知識量や、講義の基本的な進
め方には定評があります。
しかし、忙しくなればなるほど、一回あたりの登壇への情熱や注
意力が希薄となり、顧客企業に関わる情報収集や考察が疎かになり
がちです。
年間100回以上登壇する選ばれ続ける講師は、「WHERE
(どこで)講義するのか」を常に意識し、
たら喜ばれ、何が禁句であるかをわきまえて登壇しているのです。
目次
コメント