講師の5W1H(9)占部正尚

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□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2018年3月19日-




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■ワンポイント・エッセイ  講師の5W1H


    第9回:WHERE(どこで)その1  占部 正尚




 今回は「WHERE(どこで)講義するのか」について考えま


す。もし、研修会場に到着したとき、そこが体育館で音が響きす


ぎて、スピーカーから出る声も割れると分かったとき、どうしま


すか?


 会場が食堂の片隅で、昼食時はいろいろな社員が入ってきて騒


がしいと分かったとき・・・プロジェクターが故障して、用意し


てきたスライドが使えないとき・・・どうしますか?


 選ばれ続ける講師は登壇回数も多いため、このようなトラブル


に見舞われたり、研修会場として相応しくない場所で実施せざる


を得ないという苦境に立たされる可能性も高まります。


 事前にどのような会場で実施されるかを確認することが大切で


すが、それでも不測の事態は起こってしまいます。やはり、日頃


からトラブル対応について考えておく必要があります。


 音が響きすぎる場合、マイクを腹の位置まで下げ、いつも以上


に滑舌よく話したり、騒がしい会場では演習(ディスカッション


や書く作業)を多めにして集中力を維持させたり、スライドが無


くてもホワイトボードへの記載で対処できるよう心づもりをして


おくなど、対処法はいくらでも考えられます。


 どんなに講義しづらい会場であっても、「備えあれば憂いなし」


の意識で日頃から準備をしておき、主役である受講生が学習しやす


い環境を演出することが大切です。




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