研修を原点から見直す(5)占部正尚

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

□ 講師道錬成道場『雙志館』通信 -2017年9月11日-

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ワンポイント・エッセイ
研修を原点から見直す(その5)講師の問題(2)占部正尚

 研修の主役は誰でしょうか?その答えは間違いなく「受講生」
です。したがって、講師は主役がスキルアップできるよう、リー
ダー(指導者)として、フォロワー(補佐役)として、サーバン
ト(奉仕者)として、最善の手段を考え最良の研修運営をしなけ
ればなりません。
 ところが、世の中には講師が主役になってしまっているケース
を多々見かけます。いわゆるプログラムで定められた通りの知識・
情報を、予定された手法と進行の通りに話していくことしか頭に
ない講師のことを指しています。
 どのような事情があったにせよ、結果として受講生を自殺にま
で追い込むような研修は、講師と研修会社が所定のプログラムを
きっちりと“やりおおせる”ことしか考えていなかったと言わざ
るを得ません。
 講師は常に研修の“目的”、すなわち「今回の研修で受講生を
どのレベルまでスキルアップさせたいのか」、そして「用意して
いる話の内容や演習方法が、目的達成に向けて適切であるか」と
いう“手段”について、真剣に考えながら講義を進めることが大
切です。
 次回は、リーダー、フォロワー、サーバントの3つの側面から
講師のあるべきスタンスについて解説します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次