情報セキュリティ対策のすすめ(9)「ワンクリック詐欺」   

 こんにちは!毎週第3木曜日を担当する藤村雅也(ふじむらまさや)です。主にIT関連のお役立ち情報をわかりやすくお伝えしています。今回は「ワンクリック詐欺」についてです。
 ワンクリック詐欺とは、WEBサイトやメールに記載されているURLを一度クリックするだけで料金を請求される詐欺の手口です。アダルトサイトや無料音楽サイトなどを装ってユーザーを騙します。たとえば「無料ダウンロードはこちら」などのリンクをクリックするといきなり「登録が完了しました。料金○○○円を期限までにお支払いください。」などと表示され、高額の料金が請求されます。同時に電話番号や端末の固有識別番号などが表示され、個人を特定されたかのような
不安を煽られることもあります。
 この犯罪はIPA(情報処理推進機構)が発表した「情報セキュリティ10大脅威2023(個人編)」の10位にランクインしています。また、SMBCコンシューマー・ファイナンスの調査(2022年)によると、10代が経験した詐欺被害のトップが「ワンクリック詐欺」で20代でも2位と、特に若いユーザーにとって脅威となっています。
 ではもしワンクリック詐欺に引っかかってしまったらどうすれば良いでしょうか。基本的には「無視」で構いません。法律的にワンクリックで支払い義務は発生しないからです。個人情報が特定されることもありません。ただ、「登録した覚えがない方はこちらにお電話ください」と、記載された電話番号にかけたりすると、そこから自分の情報を与えることにつながるので決して相手に連絡しないでください。また、料金の請求画面が何度も表示される場合はブラウザのキャッシュ(閲覧履歴)を削除しましょう。
 ワンクリック詐欺の被害に遭わないためにはセキュリティソフトを入れるなどの方法がありますが、一番の予防策は、「怪しいサイトを閲覧しない」「怪しいリンクをクリックしない」です。安心安全にインターネットを利用するためにも「危険な誘惑」に乗らないよう気をつけましょう。

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この記事を書いた人

雙志館のホームページ作成・管理を担当しています。

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