ファシリテーションで多様性を活かす(32)~オンライン会議に良い影響を与える方法8回目『相手に確実に伝わるためのマナー』

水江 泰資(みずえ ひろよし)

 こんにちは!

 毎週水曜日を担当します水江 泰資(みずえ ひろよし)です。
 本エッセイでは、少人数の打合せや会議運営で役立つファシリテーション・スキルを紹介しています。
 今月も『オンライン会議に良い影響を与えるにはどうすればいいか』について具体的な方法を順に紹介しています。
 前々回からは『意思表示の方法』とし、意見や考えをうまく伝えるポイントを3回に分け解説し始めました。今回は3回目「相手に確実に伝わるためのマナー」です。
 一生懸命発言したのに、なんとなく相手に伝わっていない…と感じたことはありませんか。
 存在感を示し(前々回)、端的に話し(前回)ても、相手に伝わらなければ意味がありません。その原因は発言者のマナー違反が考えられます。
 マナーとは相手を大切に思う気持ちを形で表したもの。
 ですので、伝わらないのは「私を大切にしてくれていない」と相手が感じているのです。
 発言者側の代表的マナーを3つ紹介します。

1.時間を意識し短く話す
意見を持ち寄る場なのに発言を独占するのは嫌われる行為です。一人一分以内としている組織もあり、お薦めします。なお、お互いに遠慮なく「話し過ぎだよ」「他者の意見も聴こう」と時間を守るよう注意し合える雰囲気作りも大切です。
2.身振り手振りを見せやすく映す
運転免許証やパスポート写真のように画面の大部分を顔が占めるのは避けましょう。胸上あたりからであれば身振り手振りも見せられます。また、机上にそのままパソコンを置いた状態だと、相手はあなたの顔を見上げるため、顎や鼻の穴が目立ちます。パソコン(またはモニター)スタンドを用い、カメラ位置を目線と同じにしましょう。
3.発言時以外はミュートにする
ミュート(消音)し忘れて、独り言やパソコンの入力音が聞こえ、耳障りな場合があります。なお、筆者は欧米人とのミーティングでミュートがマナー違反とされることも経験しており、文化の違いも感じますが、日本ではミュートが基本です。

 次回は新しいテーマ「オンラインでの議論の進め方」を解説します。

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この記事を書いた人

研修講師、国際認定ファシリテーター

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