大嶋利佳執筆記事– category –
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大嶋利佳執筆記事
現代に活かす宮本武蔵の言葉(5)「常に其身になって、能々工夫すべし」
前回、7月1日配信の「にせ物にせずして、即我心より見出したる利にして」に続く部分です。『五輪書』の内容を「他人に似せるのではなく、自分が見出した理法であると思え」と述べた後、さらに「常にその身になって、よくよく工夫せよ」と教えます。 「... -
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現代に活かす宮本武蔵の言葉(4)「にせ物にせずして、即我心より見出したる利にして」
『五輪書』「水の巻」で、本論に入るにあたり、読者に読み方について注意している部分の一節です。書かれたものを読むだけでは、武蔵が説く兵法が分かるわけはありません。習おう、真似をしよう、という気持ちでもいけません。「即我心より見出したる利... -
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現代に活かす宮本武蔵の言葉(3)「武士は文武二道」
宮本武蔵は、『五輪書』の始めの章「地の巻」で、まず兵法とは何かを説明しています。その中で、武士は「文と武、ふたつの道を行うことが正しい道である」と述べています。剣術だけでなく、学問や芸術、文化、また政治面においても優れるように努めるの... -
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現代に活かす宮本武蔵の言葉(2)「仏法儒道の古語をもからず 軍記軍法の古きことをももちいず」
今年度から、宮本武蔵が書き残した言葉を取り上げています。今回の一節は、『五輪書』の「地の巻」にある、五輪書を書き出そうとする心構えを述べたものです。仏教や儒教、軍記軍法などの古い言葉は使わず、自分の真実の心を表すのだと宣言しています。... -
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現代に活かす宮本武蔵の言葉(1) 「万事において我に師匠なし」
今月から、宮本武蔵が書き残した言葉を取り上げてまいります。 今回は「万事において我に師匠なし」です。これは『五輪書』の「地の巻」冒頭、武蔵が自分の人生を振り返りながら、著者としての自己紹介をする部分に書かれています。 「師匠なし」と言い...